アルタイル*キミと見上げた空【完】
「てめー・・・・何やってんだよ」
「お、お前・・・」
背の高い凱に見下ろされる格好で、相手の男の子はすっかり顔色が青ざめている。
「凱・・・・」
彼の名前をつぶやくと、
なんだろ。
急にがくがくと体中が震えるのを感じた。
さっきまで、その感覚でさえ恐怖でなくしてたんだ。
そんな私をちらっと凱は見てから、いきなり男の子の顔を殴った。
ガタッ、ガタガタッ!!
男の子が倒れる音と、何かが崩れて落ちる音が響く。
「って~~!」
頭を抑えて起き上がろうとしながら、その男の子が私の方を見てぼやくようにつぶやいた。
「・・・・んだよ。誰とでもヤッてくれるんじゃねぇのかよ」
カッと顔が熱くなる。
噂とはいえ・・・凱の前で特に言ってほしくない。
思わず唇をかんで、目を伏せた私の耳に、再び聞こえた音。
ガッ!!
ガッ!!
鈍い音と、その合間に聞こえる低いうめき声。