アルタイル*キミと見上げた空【完】
はぁはぁ。
一時間後、私は学校の玄関を通り過ぎて、職員室へと向かっていた。
凜の話が頭の中で何度もこだまする……
・・・・・・・・
『凱くんに…何日か前に殴られた、っていう子がいたらしい。』
あの時の・・・男の子だ。
『学校もただの喧嘩って処理しようとしたんだけど……相手がね…学校の理事の孫だったらしいんだ』
あの時を思い出して微かに体が震えはじめて、両手をぎゅっとにぎりしめた。
『でも、なんでそんなケンカになったのか・・・凱くん、何も教えてくれないし・・・汐なら知ってるかな、って電話したんだけど』
バカ凱。
凱は何も悪いことはしてないのに。
ちゃんと事情を話せば誰でも、凱が悪くない、ってわかってくれるのに。
こんな時に・・・・私を守ってる場合じゃないよ。