アルタイル*キミと見上げた空【完】

はぁはぁ。


一時間後、私は学校の玄関を通り過ぎて、職員室へと向かっていた。


凜の話が頭の中で何度もこだまする……


・・・・・・・・


『凱くんに…何日か前に殴られた、っていう子がいたらしい。』


あの時の・・・男の子だ。



『学校もただの喧嘩って処理しようとしたんだけど……相手がね…学校の理事の孫だったらしいんだ』


あの時を思い出して微かに体が震えはじめて、両手をぎゅっとにぎりしめた。



『でも、なんでそんなケンカになったのか・・・凱くん、何も教えてくれないし・・・汐なら知ってるかな、って電話したんだけど』



バカ凱。


凱は何も悪いことはしてないのに。


ちゃんと事情を話せば誰でも、凱が悪くない、ってわかってくれるのに。



こんな時に・・・・私を守ってる場合じゃないよ。


< 335 / 640 >

この作品をシェア

pagetop