アルタイル*キミと見上げた空【完】
ガラッ。
職員室のドアを開くと、ちょうど、凱が教頭先生に肩を押されて校長室に入っていくところが見えた。
「こらっ、堂島!」
後ろで誰か先生が私の名前を呼んだけど、私はそれに構わず、凱の消えたドアにノックをした。
「はい?誰だ?」
教頭先生が私を見て驚いた顔をしてから、
「ちょうどよかった。入りなさい」
と私を引き入れた。
ぐっ、我ながら大胆すぎる行動だとは思う。けど、初めて入る校長室に今さらドキドキしてるって、少し情けない。
「汐?」
びっくりしたように私を見てる凱の視線を横顔に感じたけど、私は前を向いたまま声を出した。
「あの……凱、じゃなくて、安東くんは全然悪くありませんっ!」