アルタイル*キミと見上げた空【完】
本当、どうかしてる。
いきなり、学校に来て、
いきなり、職員室から校長室へ入ってきて。
けど、とめられない。
凱が悪いわけじゃないから。
今度は、絶対に私が守りたい。
「あの日・・・・私が・・・」
「汐っ!!」
怒鳴り声にも近い、凱の声に、私もそばにいる教頭先生も思わず振り向いた。
「俺がムカついてただけなんで、だから殴ったんですよ・・・・・・だからこいつは関係ない」
凱が私の言葉をさえぎるようにそう言った後、
校長先生が机の上で手を合わせてふーっと大きく息をついた。
「なんでっ。凱は悪くないッ」
「お前は黙っとけ。関係ねーし」
「凱ッ!!」
・・・
「まぁまぁまぁ・・・・どちらにせよ、相手側の生徒が怪我をしてる、っていうのは事実なんだ」
校長先生が口を開いた。
「けれど・・・・・・困ったなぁ。我が校としても、今キミに傷がつくと痛手なんだよ」
そう言って、校長先生は凱を見つめた。
「なにせ、安東君は、日本のバスケ界の期待の星、といっても過言ではないですからね」
私の隣にいる教頭先生がそう言ってちらっと私の顔を見た。
「・・・・・・!?」
「ここで言うのもなんだが、最近、堂島君にあまり芳しくない噂がたってるよね」
かぁっ、っと一瞬で顔が熱くなる。
「おいっ、お前ら!!」
凱が叫ぶのも気にせずに、教頭先生は続けた。