アルタイル*キミと見上げた空【完】
「凛ちゃん、悪いけど。ベンチに入ってて。試合は予定より少し遅れてるけどもう少しで始まるから」
「え・・・・でも・・・」
「俺は、今から病院に行ってくる。監督が動くわけには行かないから。俺が行く。・・・・・汐も連れてくから」
ぼうっ、ともやのかかった頭の上で、修ちゃんと凛の言葉が行き交う。
なんだか、夢の中みたい・・・・。
そうだ、これって夢、なのかもしれない。
これから私は目を覚ますんだ。
そうしたら、いつものように、今朝のように、
凱からのメールを読んで・・・・
嘘だよね。
今朝も「またね」ってしゃべったじゃない。
・・・・笑ってたじゃない。