アルタイル*キミと見上げた空【完】
「汐・・・・落ち着いてね。凱くんが・・・・凱くんが、車とぶつかったって・・・・」
え・・・・・?
「今、病院で・・・でも意識が・・・」
「凛?何、言ってるの?・・・・今凱達が到着したんでしょ?試合、始まるんでしょ?」
「汐・・・早く、病院に行ってあげて」
凛、何を言ってるのか全然わかんないよ。
嘘だ。
とココロとは逆に、私の体からすぅっ、と力が抜け落ちていくのがわかった。
崩れ落ちそうになるのを、支える腕。
凱・・・・。
やっぱり、凱だ。
嘘だったんだよね。
「凱!?」
振り向くと、修ちゃんが厳しい顔をして、私の腕を持ち上げていた。