伝説プリンセス



虎は爆発した。



「えっ…今…何が起こって・・・」


「お嬢、見ちゃいけません。」



ヒカルはライナの目を手で隠す。



「ひっでぇな・・・。

 よく分かったな、戦士。」



「音だよ。


 虎の首輪に爆破装置が仕掛けられていた。」




酷い姿だ。



肌に飛び散った血がつく。




俺は服の布で拭き取り


もぅ後ろを見ることはなかった。






「おっお頭・・・。」


「なぁ、お前らどこらへんからあの虎に追いかけられた?」



「えーっと…

 ソーナル町の奴らにお頭たちは

 草原のほうへ向かったと言われ、


 この草原に入ってからです・・・。」




おかしいなぁ・・・


俺たちが来た時にはウサギさえも居なかったのに。




もしかして、


これは誰かが仕組んだ罠か?


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