溺愛S坊や☆★
『馬鹿?馬鹿はどっちですか。』
『はぁ?』
龍斗君を見上げると、何とも言えない威圧感が私を襲った。
私はその威圧感に負け、何も言えなかった。
すると、龍斗君は私の耳元で囁いた。
しかも、いつもより低い声で…。
『嫌ならそんなに誘わないでください。さすがの俺も、何するかわかりませんよ?』
耳にかかる吐息に、体がビクッとする。
顔が熱い。
『……この程度で、感じるんですか?』
そう言うと、龍斗君は、私の耳に軽くキスをした。
チュッ
わざとらしく音を出して…。