空
「空羽は……………
伊織くんがっ……うっ…え…
好きだった……………
うっ……だから…………
すごく……デートを………
楽しみに………してた……
私………どうしても……
空羽にっ………うっ…うえ…
伊織くんと………デート……
して欲しくて……………
私がっ……うっ…う~……
代わりに……空羽に……
なって………デート……」
「…わかった。……わかったよ」
伊織くんは顔を両手で覆って泣く私を抱きしめて
「ごめんなさいっ……」
「いい。もう いいから。
何も言わないで………
風羽ちゃん」
伊織くんが初めて
私の名前を呼んだ
「ごめんなさいぃ……」
泣きながら謝る私に
「もう、いい。大丈夫だよ
もう大丈夫。何も言わないで」
何度も そう言って
私の背中を さすって くれた