空
手が足がガタガタ震え出して
「……大丈夫?」
伊織くんが私の手を握った
「空羽は…………………
事故で死んだんです……
私のために家を出て……
桃の缶詰めを買って……
帰り道に………トラックに…
ひかれて………………
空羽は…………空羽は……
私のせいで……………
私が ちゃんとお粥を食べてたら
水を飲んでたら………
風邪なんか ひかなかったら
空羽は事故になんか会わなかったっ…………
空羽は私が殺したの……」
そこまで言うと
涙がボロボロ落ちて
「ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい空羽………
空羽は病気でも一生懸命に
誰よりも1日を大切にして
生きてたのに………
薬も入院も色んな制限も
文句も弱音も吐かないで
頑張って……真っ直ぐに…
生きてたのに………」
それが なんで事故で
死ななきゃいけなかったのか………………