今日も、恋する電車。
小学校のとき、保はあまり積極的に運動に参加しているイメージがなかった。

大人しく教室で本を読んでいることの方が多かったような気がする。
保は、うーんと困ったように首をすくめた。

「誰にもいうなよ」

「うん」

「俺、小学校のとき、うまく友達できなくてさ。中学では絶対友達をつくろうと思って。でも話するのが下手だから、とりあえず、皆がやってることをやろうと考えたんだ。で、当時うちのクラスの前の席の奴と、後ろの席の奴がサッカー部だったから、サッカー部に入ったんだよ」

そこまでいうと、保はそっぽをむいた。気のせいか頬も赤い。

「それだけ?」

「そうだよ。けど俺のクラスはなぜかそいつら二人以外、サッカー部の奴はいなくて、その二人としか、結局うまく打ち解けられなかったんだよ」



「あははは!それはざ、残念だったね」

< 21 / 35 >

この作品をシェア

pagetop