今日も、恋する電車。
「おはよう、茜。今日も朝練だったんだ」
校庭でトレーニングを終えて、教室に戻ると茜のクラスメイトの菊川 結が席についていた。
教室は茜と結の二人しかいない。女子高ということもあって、普段は女の子達のおしゃべりにつつまれ、騒がしいが、今は静寂に包まれていた。
生徒という存在がいない教室は、くすんで色褪せてみえる。
茜は汗にぬれたシャツを手早く脱ぎ、薄紅色のタオルで体をふく。
「うん、まあ今日は自主練だったんだけど」