7年目の浮気
ふたりは時折泊まるブティックホテルに入った。

土曜の夜とあってかなり埋まっていたが、なんとか入れた。

茉莉花は広い浴槽にお湯をためながらぼんやり考えた。


普通は他の人に告白されたら、そのことを彼に話すんだろうか。

ゆっくりと服を脱ぐ。

この気持ちは何なんだろう。

この、なんとも言えないもやは。

まるで、まるで罪悪感のようなもやは。




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