エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
再び、ケータイを勇の手に渡してやったが、勇はすぐに固まった。
使い方が分からないのだ。
そしたらサムが優しくこう言った。
「勇、ケータイは便利でね。一番大事な人は一番に入ってるんだよ。勇の一番大事な人は誰だい?」
「うーん。」
勇は一番と言われてもお母さんと火菜はどっちも一番だと考えていた。
「勇。ケータイを持ってる人だよ。」
「それなら火菜だよ。お母さんは持ってないから。」
「よし!じゃあ“1”とこれを押してみて。」
ディスプレーには“火菜”と出て
「本当だ。1ばんは火菜だ。」
勇はケータイを耳につけ、火菜が出るのを待っていたが、無情にもケータイは反応しなかった。
「おかしいな…。それじゃあ先に“2”に掛けようか。勇、二番は誰?」
「2ばんは、おっちゃんだよ このケータイをくれたんだ。」
今度は“2”を押してみた。
ディスプレーには“源”と出た。
そして今度はすぐにつながった。
「もしもし、勇か? 勇なのか?」
相手は切羽詰まった様に出ると“勇か?”を繰り返した。
使い方が分からないのだ。
そしたらサムが優しくこう言った。
「勇、ケータイは便利でね。一番大事な人は一番に入ってるんだよ。勇の一番大事な人は誰だい?」
「うーん。」
勇は一番と言われてもお母さんと火菜はどっちも一番だと考えていた。
「勇。ケータイを持ってる人だよ。」
「それなら火菜だよ。お母さんは持ってないから。」
「よし!じゃあ“1”とこれを押してみて。」
ディスプレーには“火菜”と出て
「本当だ。1ばんは火菜だ。」
勇はケータイを耳につけ、火菜が出るのを待っていたが、無情にもケータイは反応しなかった。
「おかしいな…。それじゃあ先に“2”に掛けようか。勇、二番は誰?」
「2ばんは、おっちゃんだよ このケータイをくれたんだ。」
今度は“2”を押してみた。
ディスプレーには“源”と出た。
そして今度はすぐにつながった。
「もしもし、勇か? 勇なのか?」
相手は切羽詰まった様に出ると“勇か?”を繰り返した。