エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
二人はアスカの前に着くと、入り口に貼られている貼り紙を読んで見た。

閉店の札も下がっている。

けれども中は電気が付いているし、ガラス張りなので人の往来もハッキリと確認する事が出来る。

「ちょっと遅かったようだな。一時閉店だ。」

「それじゃあ、外に出てきて貰って車の中で話すしかないですね。」

野田がケータイで望にメールを打ち出した。

すると野田は、

―このメールを送ったらいよいよ梓に会うんだ……

とそう思い、送信ボタンを押すのを躊躇った。

しかし、こんな所でグズグズしていられないので、覚悟を決めて送信した。
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