ことばのスケッチ
「しようがないわね、下ろすと直ぐに目を覚ますんだから」
「きっと抱き癖が付いたんじゃない」
「暫くそのままにしておけばそのうち眠るよ」
「そうだね、ちょっと我慢するか」
いくら呼んでも返事がない。今までは呼んだら直ぐに、胸とお腹がいい匂いのするところに押し当てられて、とっても気持ちがよかったのに、どうしたのだろう。もう一度呼んでみるかと「オギャーオギャー」と呼んでみたが返事がない。このような場合にどうしたらよいのだろうと私なりに考える。
《少し我慢してみるか!》
「眠っているの」
「いや、大きな目を開けてる」
「我慢した甲斐があったわね」
「可愛い子には旅をさせろってところかな」
「そう、将来のことを考えて」
「そう、なんでも自分の思い通りになるんだと思わせないようにしなくては」
「どうせ、爺や婆が可愛がるんだから、その分私達が厳しくしなきゃ」
私にとって初めての経験である。これまで「オギャーオギャー」と声を出せば必ず私の欲求を満たすことができた。それにしても、まだ十分に眠っていないためか頭が重く、なんだかいらいらする。これまでのいらいらとは、どことなく違う。眠ろうと思っても眠れない。我慢するのも限界だ。このいらいらするのを何とかして欲しいと「フフギャーフフギャー」と本心をぶっつけてみた。
「きっと抱き癖が付いたんじゃない」
「暫くそのままにしておけばそのうち眠るよ」
「そうだね、ちょっと我慢するか」
いくら呼んでも返事がない。今までは呼んだら直ぐに、胸とお腹がいい匂いのするところに押し当てられて、とっても気持ちがよかったのに、どうしたのだろう。もう一度呼んでみるかと「オギャーオギャー」と呼んでみたが返事がない。このような場合にどうしたらよいのだろうと私なりに考える。
《少し我慢してみるか!》
「眠っているの」
「いや、大きな目を開けてる」
「我慢した甲斐があったわね」
「可愛い子には旅をさせろってところかな」
「そう、将来のことを考えて」
「そう、なんでも自分の思い通りになるんだと思わせないようにしなくては」
「どうせ、爺や婆が可愛がるんだから、その分私達が厳しくしなきゃ」
私にとって初めての経験である。これまで「オギャーオギャー」と声を出せば必ず私の欲求を満たすことができた。それにしても、まだ十分に眠っていないためか頭が重く、なんだかいらいらする。これまでのいらいらとは、どことなく違う。眠ろうと思っても眠れない。我慢するのも限界だ。このいらいらするのを何とかして欲しいと「フフギャーフフギャー」と本心をぶっつけてみた。