ことばのスケッチ
ユキは暫く団子をこねて、辺りを見回したら砂場には誰もいない。団子作りをぽいっとやめて辺りをきょろきょろしている。今度は何処へ行くかな!と、レンズの中でユキを追う。滑り台のある土手の方へ駆けて行った。そこでは、四五人の女の子が土手の傾斜を利用して、体を横にしながらゴロゴロと転がっている。ユキも真似をして転がるが、上手に転がらない。婆がそれを見て手伝う。自分たちの社会の中に異物が入ったためか、四五人の女の子はたちまちの内に何処かへ散らばっていった。
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