姫華伝
後ろに人の気配を感じた。



「女ーーー!!覚悟しろーー!!」



男は、あたしに向かって鉄パイプを振り下ろした。



が・・・・



あたしは、その鉄パイプを軽々と受け止めた。



「なに!?」



「・・・・・・はっ**」



バキッ!!



男は、壁に思いっきり叩きつけられた。



「人が話してんのに邪魔すんじゃねぇよ!!!それに、男のくせに後ろからとか卑怯なんだよ!!!肝のちいせぇ男に用なんかねぇ!!!さっさと消えろ!!!」



あたしは、言葉を吐き捨てるとそのまま廊下を走り出した。



「あっ、おい!!!」



後ろから、さっきの金髪野朗に呼ばれたが無視した。



そのあと、校内を走り回ったが理事長は見当たらなかった。
つか、封筒に中身が入ってねぇという事実を知り、“金ちゃんにハメられた”とそのとき気付いた始末。



そのあと、金ちゃんにもう講義をしながらも弟の迎えがあったので、その日は帰った。
次の日からとんでもないことになるなんて知らずに・・・


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