姫華伝
【パート2】

世の中、思い通りにならないことが多い。

ガラッ



「おはよー」



「あっ、姫ちゃん!!!」



あたしの顔を見るなり抱きついてきた愛。



「愛、朝からどーした!?」



「昨日大丈夫だった!?」



「昨日?」



「うん!だって、昨日は男子棟が戦場になる日だって、香奈が言ってたから!!!」



「あぁ・・・・って、香奈知ってたのかよ!?」



「知ってたわよ。昨日は、倉葉高校がうちの男子棟に攻め込んでくる日だもの。」



「なるほど・・・・・つか、行く前に教えてくれよ!!」



「あら、言おうとしたわよ?でも、姫が聞かないで行っちゃったんだし。」



あぁ・・・すいません;;;



「でも、姫ちゃんが無事でよかった~~***」



「ありがとー、愛。」



ザワッ!



他の女子が騒ぎだした。



なんだ?



でも、答えはすぐに分かることになった。



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