姫華伝
ソファにどっかりと座ってる、金髪の男に話しかけられた。



「・・・・・・理事長いねぇか!?」



「はぁ?んなもんいねぇよ」



「いねぇ!?んじゃぁ、何処にいんだよ!!!」



「知るか!!」



くそっ!また、あの廊下を走らなきゃなんねーじゃねぇか!!!



「邪魔したな」



あたしが部屋を出て行こうとすると・・・・



「ちょい、まちぃーや」



は?



いきなり誰かに呼び止められた。



振り返ると、さっきの金髪野朗が立っていた。



「なんだよ?」



「勝手にこの部屋入ってきて“邪魔した”じゃ済まねぇんちゃう?」



「はぁ?意味わかんねぇんだけど?日本語言え。」



「この意味わからんのか!?お前、バカやろ!」



「あぁ゛!?お前、喧嘩売ってんのか!?」



「先に売ってきたのはテメェのほうや!!!」



「意味わかんねぇこと、ごちゃごちゃいってんじゃ・・・・!?」



「!?」


< 10 / 40 >

この作品をシェア

pagetop