放課後討論会
「あら?」

扉が開く音と声で、私は振り向く。

放課後、夕暮れ、校舎の屋上。

私は慌てて涙を拭い、フェンスに背中を預けた。

「先客がいたのね…ああ、いいわよ?引き続き号泣して」

屋上に上がってきたのは女生徒。

多分私と同級で、背中まで届く長い黒髪の、びっくりするくらいの美人だった。

どことなくハーフっぽい印象を受ける。

…でも性格は最悪のようだった。




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