放課後討論会
それにね、と。

彼女はフェンスから離れて少し歩き始めた。

「クラスで孤立したくらい何よ」

「え?」

彼女の言葉に私は驚く。

「いい?たまたま同い年に生まれたって理由だけで、30人か40人の生徒が同じ教室に集められて、一年間一緒に過ごすだけなのよ?そんなほんの僅かな人間の中だけで、親友なんて出来る方が奇跡に近いのよ」

彼女は微笑んだ。

「学校を卒業して…ううん、教室の外に出るだけで…性別も、年齢も違う、そんな仲間があっという間にできる事だってあるわ。学校にこだわらなくていい。バイト先で、よその学校で、通学途中で…親友なんていくらでもできるチャンスはある」

両手を広げ、彼女はちっぽけな私の悩みを笑い飛ばした。

「教室なんて狭い世界の中で孤立したくらいで、世の中終わったような気になってんじゃないわよ。まだまだ貴女の人生これからよ?絶望するのはせめて50年生きてからにしなさい。まだ貴女の年齢じゃ、人生を語る資格すらないわよ?」

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