放課後討論会
悩みの全てが消えた訳じゃない。

不安はある。

怖い気持ちもある。

だけど…私の抱えている悩みは、さっきまでよりも随分軽くなっているような気がした。

絶望的で、命を捨てなきゃならない。

そんな大それた悩みではないような気がしていた。

「…有り難う、少し楽になった」

「そう?」

彼女はクスッと笑う。

「さてと…待ち合わせ相手の用事もそろそろ終わる頃かしら」

長い髪を翻し、彼女は屋上の扉の方へと歩き出す。

「ねぇ」

私はその背中に声をかけた。

「貴女の名前聞いていい?」

< 8 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop