神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「すまねえ彩音…お前が言いたい事はわかるさ。でも残された俺達が御館様の意志を継がないといけない。」


振り返った沙綺は険しい顔をしていた。
だが透には必死で泣きたいのを堪える子供のようにも見えた。

透も沙綺と同じく両親も居ないため、彼の心の内が手に取るようにわかった。


「…そうだな、沙綺の言う通り。俺達にはやらなきゃならない事があるだろ?
残りの神器を護らないと!」


透は沙綺の力になる道を選んだ。

自分には他に道はない。妖混じりの神楽一族最後の末裔としての自覚がそうさせていた。


「でも…残りの二つはどこにあると思う?」


忍が最も重要な質問を皆に投げつけた。
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