神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
ハッと正気に戻った彩音は雷神の様子をうかがった。

雷神は相当な力を込めたのか、とても疲れた様子で肩を上下させながら息を整えている所だった…。


額から流れ落ちる汗を拭いながら雷神は悔しそうに歯を食いしばった!


「畜生!人間の分際で…。
ハアハア…往生際の悪い死にぞこないめ!」


その鬼気迫る形相で近付いてくる雷神を見て、後ろにいた亮太が涙を流して首を振っていた。


それに気づいたのは雷神の背後に下がっていた風神だった。


彼女も顔から流れ落ちる血を拭いながら、そんな亮太の様子に眉をひそめた。
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