神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「つまりは鏡の中から出られないって事か?だからお前達妖怪や牛頭達を喚び寄せたって言うのか!」


「…その通り…。だがそれも間もなく終わる。
玄奘がかけた封印も三種の神器の力さえあれば解く事が出来るのです。
…そして二つ目の神器の回収も終わったようだ…。クックックック」


鵺が笑いながら透達の背後を見通した。

その瞬間オマモリサマのいる御堂が爆発音とともに崩れ落ちる音が聞こえた!


「オマモリサマ間に合わなかったか」


全員が振り返ってそれを確認すると、立ちこめる土煙の中から牛頭と馬頭が走り出てくるのが見えた!


鵺はその様子に優越感と勝利の余韻に浸ったような笑い声を上げながらこう叫んだ!


「クハハハハハ!そろそろ時間のようだ、最後まで幕を引けないのは残念だが仕方ない…地獄でお会いしましょう!神楽透。」


牛頭と馬頭は透達の横を走り去りながらニヤリと笑った。
しかし用件が済んだので透達に構うつもりはないのだろう…。そのまま一気に境内を抜けて姿を消してしまったのだ。

そして足止めに成功した鵺達も、役目を終えて次第に姿を薄れさせていった…再び冥界へ戻るために…。


「待て鵺!お前にはまだ聞きたい事があるんだ!!」


透は冥界の扉へと向かう鵺の背中に向けてそう叫んだ!
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