神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「しかし今となっては都に知らない者はいないとまで言われる陰陽師になれたじゃないか。そう怒ることもないだろう?」
何とか晴明をなだめようと誉めたつもりだったが、それが逆効果になってしまった。
「確かに陰陽師としての名は上がっているかもしれん。しかしその理由がお前の遅刻の代わりをしたからだと胸張って言えるか!?
陰陽師としての腕は変わらんというのに、お前の名が上がらんのはそういう事だ!」
耳鳴りがするくらいに近寄って来て叫ぶ晴明に、葉明は耳を塞いだ。
「誉めながら怒るのは勘弁してくれ…俺は別に有名人になろうなんて考えちゃいないよ。帝と晴明が腕前知っててくれりゃ十分だ。」
手をひらひらさせながら答えた葉明を見て、晴明は「相変わらずだな。」と、肩をすくめた。
何とか晴明をなだめようと誉めたつもりだったが、それが逆効果になってしまった。
「確かに陰陽師としての名は上がっているかもしれん。しかしその理由がお前の遅刻の代わりをしたからだと胸張って言えるか!?
陰陽師としての腕は変わらんというのに、お前の名が上がらんのはそういう事だ!」
耳鳴りがするくらいに近寄って来て叫ぶ晴明に、葉明は耳を塞いだ。
「誉めながら怒るのは勘弁してくれ…俺は別に有名人になろうなんて考えちゃいないよ。帝と晴明が腕前知っててくれりゃ十分だ。」
手をひらひらさせながら答えた葉明を見て、晴明は「相変わらずだな。」と、肩をすくめた。