妹の恋人は姉の彼氏の従弟Ⅱ
落ちたゴトっという音と供に、着信音が部屋に鳴り響いた

え?
ええっ?

私は慌てて携帯を手探りで掴むと、暗闇の中で液晶画面を確認する

『海堂彰吾』

なんで?
起きてたの?

それとも私が起こした?

私は煩くなる着メロを止めると、携帯を耳にあてた

「も…もしもし…?」

恐る恐る電話に出る
起こしてしまったのなら、申し訳ないと思う一方

なんで起きている?という疑問もあった

「何かあったのか?」

海堂の擦れた声が聞こえてきた

寝ていたっぽい
私が電話で起こしてしまったんだ
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