妹の恋人は姉の彼氏の従弟Ⅱ
「いいよ
その桜嗣って人と会う」

「ありがとう」

「紫音、ベッドいこう?」

「は?」

海堂は私から離れると、手をつないで寝室へと足が向いた

「ベッド」

「なんで!」

「紫音を抱きたい」

「今日の午前中ぎりぎりまでやっただろ」

「うん
でもまだ夜はしてない」

「意味がわかりません」

「だってさ
紫音に早く妊娠してもらいたい
そしたら、紫音と結婚ができる」

私の肩から一気に力が抜けた

こいつは本当に結婚するつもりでいるんだ

…って冗談を言えるようなヤツじゃないけど
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