WETHER
「へーじゃあテストね」

「よし、こいや」

「2R−6のエリアの監視カメラは何台」

「4台」

「正解ね、じゃあ…」
「ちょっと待った」

こいつ、何にも見ないで言ってるって事は…

「楓も全部覚えてんのか」

「当たり前でしょ、こんなの半日あれば充分…ってどうしたの、急に落ち込んじゃって」

そりゃ落ち込むよ、俺は二日かかったよ、それなのにあいつは…


「もしかして…あの地図覚えるのに徹夜しちゃったとか…」

グサッとくる一撃、もう立ち直れねぇ。


「あーと、ごめん、あたしはちょっとはまった事は結構はまっちゃって、だから…元気出して、ね」


楓の笑顔がいつもより眩しく見えるのは気のせいか、でも、その笑顔のおかげで元気がでた。
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