先輩は俺の幼なじみ☆
学校の校門を通ると、一斉に視線を向けられる。
特に、手。
みんなその場に止まって、目を見開いて見てる。
携帯をいじってた人
友達と話していた人
部活の朝練をしていた人
みんな。
「…視線がね?」
『うん?』
「すっごい痛いの。」
『い、痛い?』
「うん。」
時間が止まったように動かない周りを見ながら、真っすぐ学校まで歩く。
『…どうして痛い?』
そういえば、俺も男からの目線が痛い…。
「…それはね?翔が人気者だからだよ?」
え?と言おうと、亜優を見ると、どす黒いオーラを放ちながらこっちを向いて笑った。