先輩は俺の幼なじみ☆



学校の校門を通ると、一斉に視線を向けられる。



特に、手。



みんなその場に止まって、目を見開いて見てる。



携帯をいじってた人


友達と話していた人


部活の朝練をしていた人



みんな。



「…視線がね?」


『うん?』


「すっごい痛いの。」


『い、痛い?』


「うん。」



時間が止まったように動かない周りを見ながら、真っすぐ学校まで歩く。



『…どうして痛い?』



そういえば、俺も男からの目線が痛い…。



「…それはね?翔が人気者だからだよ?」



え?と言おうと、亜優を見ると、どす黒いオーラを放ちながらこっちを向いて笑った。



< 161 / 166 >

この作品をシェア

pagetop