苺祭的遊戯(ショートストーリー集)
「え……」

言葉を失っている遠藤に向かって、極上の笑顔を見せるのは忘れない。

そうやって、無自覚のうちに女性の心をひきつけるのは清水の悪い癖だった。もっとも、無自覚なので、本人は気づいてないのだが。

「はい、お任せ下さい」

あっさりと、遠藤が引き受けたことに疑問も持たずに清水は都の後を追う。



今後しばらく、執拗に遠藤に迫られることになるなんて、その時の清水には気づく由もなかった。

Fin.
< 91 / 196 >

この作品をシェア

pagetop