姉ちゃんには秘密〜オレの甘甘ツンツンな想い〜オトコメセン
「待たせたな?」



「先生今日は、宜しくお願いします」



姉ちゃんは、にっこり笑う。それだけで、オレは先生が嫌いになる一歩手前まで来ていた。



姉ちゃんの笑顔見るなよ……



なんて言えたら良いけど、ムリ。オレは、



「蒼くん、今日楽しみにしてたのよね?生徒さんと初めだから、出かけるの」



先生が楽しみ?絶対ネタが増えるから楽しみなんだろうな……



「先生ってハジメって名前だったんですね?素敵です!」



姉ちゃんは、そう言って先生を誉める。不意に先生は、何故か真っ赤になった。不思議に思いながらオレはじーっと先生を見ていると、視線があいオレの髪をぐしゃぐしゃに撫でる


「見るなよ!ジロジロと……」



もしかして……



だけど、オレはその考えを頭を振って消した。もし、オレが考えている通りだったら、イヤだから……



先輩以外に姉ちゃんを好きな人が居るなんて考えたくないから……



オレ以外姉ちゃんを見るなんてイヤだから……



今だけは、姉ちゃんと恋人で居たい……


今だけは……



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