姉ちゃんには秘密〜オレの甘甘ツンツンな想い〜オトコメセン
姉ちゃんと手繋ぎたい……



こんな事姉ちゃんに言えないよ!



手繋ぎたいって……


軽く触れあうだけでこんなに……こんなにドキドキすんのに、本当に手なんて繋いだら、オレどうにかなっちゃうよ!



姉ちゃんは、こんな事思わないんだろうな。鈍感で、可愛くて、先輩と色々してる姉ちゃんは……



昨日だって、オレは知ってるから。



オレに隠れてしていたって事……



「ほら、ぼーっとすんな」



いつの間にか、オレはぼーっとしていたみたいで、先生がオレの額にデコピンを一発食らわせる。



赤くなってるおでこをさすりながら目で追うのは、姉ちゃんだった。



姉ちゃんは、オレを見てクスクス笑っている。
自然に頬が赤く染まる。



「和希は、いつもぼーっとしてるよね?」



そう言って姉ちゃんは、オレの額に手をやる。



バシッと響く音。そして、姉ちゃんがちょっとオレを見てびっくりしている。



「気安く触るなよ」



言ってから、オレは後悔する。素直になれないオレは、弱虫で好きなのにキライな振りをするなんて、したくない。



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