姉ちゃんには秘密〜オレの甘甘ツンツンな想い〜オトコメセン
遊園地に着くと、オレらは、真っ先にジェットコースターに乗った。



案外姉ちゃんは、こういう絶叫マシーンは、得意だ。



オレが、小さい頃いつもオレの腕を掴んでぐんぐん絶叫マシーンに近付いて上を見上げてた。



小さい子は、乗れないから。近付いて、見上げるならただじゃないなんて、言ってずっと見上げてた。



オレは、絶叫マシーンよりも姉ちゃんの横顔ばかり見てたなんて知らないだろうけどね?



鈍感だから、姉ちゃんは……世界一鈍感かもしれない。



「あ~楽しい!!」



姉ちゃんは、そう言って伸びをした。恭子さんは、姉ちゃんとは正反対でぐったりしている。



先生は、姉ちゃんのように楽しそうな表情だった。



先生が、ぐったりしてたらオレ笑うかもな。オレだってまだまだ平気だし



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