姉ちゃんには秘密〜オレの甘甘ツンツンな想い〜オトコメセン
だから、オレは言えないよ。好きだって言葉が……どうしても……



「和希のバカ!!」



姉ちゃんは、子供のように頬を膨らます。とっさに伸ばしかけた腕を、オレは、元の位置にやる。



震える腕をオレは、もう片方の手で抑えた。触れる距離に居るのに、触れない。


まるで拷問のようだと思う。
本当に、拷問に合えば、オレは姉ちゃんを忘れられるのかな?



痛い目に合えば、姉ちゃんを嫌いになれる?



ね……誰か教えてよ。そして、オレを楽にさせて、姉ちゃんから解放させてよ……



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