姉ちゃんには秘密〜オレの甘甘ツンツンな想い〜オトコメセン
次の日オレは、目を覚ましリビングに行くと、先輩が居た。まるで最初から一緒に暮らしてたように姉ちゃんとイチャイチャしていた。



なんでいんだよ…



不機嫌な雰囲気が姉ちゃんに、敏感に伝わったのか、オレの額にデコピンを食らわした。



「和希…アンタ先輩に挨拶しなさいよ!それと、お姉ちゃんにも」



触られたおでこを触りながらオレは、視線を逸らす。



触られただけで、オレ死んじゃいそうだよ。



「…はよう」



これで良いだろ?と言わんばかりにオレは言う。



「和希!」



「良いやん。和希も、朝から俺が居たからビックリしたやろうしな」



先輩はそう言ってオレの頭を撫でた。それがイヤで先輩の手を振り払ったら、姉ちゃんにまたデコピンされた。



なんだよ。姉ちゃん…先輩ばかりに構って…オレは…



「姉ちゃん…なんで先輩いんだよ」



「あ!あのね?先輩は、今日から客間で寝てもらうから」



一瞬オレは、目を丸くした。



なんで?結婚でもすんの?オレ勝ち目ないじゃん。先輩は、大人で、オレはまだ結婚も出来ない年なのに…
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