流星
「あ…すみません、あの、勇人さんですよね?私、星奈の同僚の中本といいます」
「星奈の?」
「はい。勇人さんのことは写真とかで見せてもらったりして…ビックリしました」
「そりゃこっちの台詞だ」
そうですよね、と笑う女からはなるほど、確かに星奈と同じ雰囲気を感じる。
似た者同士で仲良くなったんだな。
「じゃあ、これ渡しに来ただけなんで。これからよろしくお願いします、中山さん?」
「中本です。――あ、今日星奈来ますよ?挨拶とかしなくていいんですか?」
「あー、いや、別に。結婚控えてるから、他の男と会わないほうがいいだろうし」
「……結婚?」
「じゃあ、そういうことで」
あまり星奈の話はしたくない。
溢れてくる想いを止められなくなる。
不毛な恋なんて、したくない。
俺は一度も振り向かずに部屋に入った。
心の中にある星奈に会いたい気持ちを、必死を圧し殺しながら。