“俺様”大家の王国
(あ、やべ)
奈央は慌てて目を瞑ったが、起きている事はバレバレだった。
「……!? おい」
ミエロは、咄嗟に毛布を剥いだ。
「わっ!」
「奈央……お前、起きたなら、起きたってちゃんと……!」
「すいませ……くしゃんっ!」
奈央は、謝りながらくしゃみをした。
床は寒かったし、埃の所為なのかもしれなかったけど、とても鼻がむずむずした。
せっかくミエロが凄んでみせたのに、緊張感は一気にゼロだ。
ミエロはむにむにと唇を噛んで、ため息とともに俯いた。
角度的に顔は見えなかったが、耳が赤いのは分かった。
「あー、何かすいません……」
奈央が再び謝った。