“俺様”大家の王国
鞄に入っていたのは、キャラメルポップコーンと、クロワッサン、アイスボックスクッキー、たこ焼き、焼きそば、チョコバナナ、肉まんなど……
とてもじゃないけど、一人では食べきれない量だった。
さすがに汁物は入ってなかったが、どれも冷めていたので、棚の横にあった電子レンジを拝借した。
私は、彼と並んでソファーに腰掛けて、ポップコーンを齧りつつ、
レンジの中で回転する、紙包みの肉まんを眺めていた。
ほどなくして、クッキーを口に運びながら十郎さんが言った。
「さっき、どうして奈央さんはあんな事になってたんですか?」
「三階の窓から降りた事ですか?」
「そうですよ。何でまた……」
「追いかけられてたんですよ」
「誰に?」
「HIKARU」
「ゲホッ!」
十郎さんが、突如むせた。
「大丈夫ですか?」
「……弟です、それ……」
「ええーっ!? 嘘ー!!」