貴方・・・・・・
次の日、私は学校に行く準備をしていた。
すると家のチャイムが鳴って、急いで玄関に向かった。
もしかしたらさくらかも
なんて期待しながら玄関を開けた。
「おはよう」
そこにはいつものさくらがいた。
「さくら・・・・・・」
「この間はごめんね。私、どうかしてた。奈央の気持ちも考えないで・・・・・」
「私こそゴメン。ずっとさくらに謝りたくて・・・・・」
「私に??何で?奈央は何もしてないじゃない」
「さくらの言ったとおり・・・・私はさくらを守れなかった」
「ううん。奈央は守ろうとしてくれた。私、思い出した。奈央、一生懸命私を連れ戻そうとしてくれたんだよね。ありがとう」
「さくら!!遅刻しちゃう!!」
「そうだね!!奈央自転車出して!!」
「え!?誰が運転すんの?」
「私に決まってんでしょ!!奈央、運転できないじゃん」
「でも・・・・・・」
「遅刻しちゃうから!!早く乗って」
「うっうん・・・」
私は不安を抱えながら自転車に乗った。
「行くよ!!」
「う・・・・・うん」
自転車のスピードがどんどん速くなっていった。
「奈央、しっかり捕まっててね!!」
「うん」
下り坂をすごいスピードで下っていった。
「ギャーーー!!」
私は本心状態になったままさくらの後ろにしがみついていた。

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