母の心音(こころね)
「次男の家に着いたら、嫁も孫も出迎えてくれてな。朝の散歩がてら、次男夫婦と孫と四人で、大船の観音さんに昇ったんや。次男の家から近いんでな。その山の上から辺りの景色を眺めたんや、三人に囲まれてな。日差しを受けた鎌倉の町が見えてな。空には風船が二つ浮かんで長閑な日やった。三人に囲まれて、五月のうららかな日がそうさせるんやろな、風船のように浮いて居ったわ」
おおらかに
日光注ぐ鎌倉の
空に浮かぶ美しき風船
おおらかに
日光注ぐ鎌倉の
空に浮かぶ美しき風船