夢をみさせて

「あっつ…」

ホットココアの入ったカップを
持ちあげながら麻友は
顔をしかめました。


「もう、なんぼ寒いからって
こんなに熱くせんでも…」

「麻友は猫舌すぎるねん…」

私は笑いながら言いました。


そして私は視線を窓の外に
向けてしばらく歩く人たちを
眺めていました。


「で?なに?」

「うん」

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