大好きな気持ち


私たちは車に乗り込んだ。


「どこ行くんだろうね?」


龍斗君の耳元で聞いてみた。


「さぁな?」


なんか不気味な笑みが気になるけど…


いつの間にか私は寝てて、ママさんの


「着いたよ-」


って声で起きた。


ん?どこ?


「焼肉屋-♪」


「やっきにっくやっきにっくたのしいな-♪」


「早く降りろよ…」


そうだった…


寝起きで頭が働かないよ-…


隣では美華ちゃんがグズリだした…


ママさんと秀斗君は先に行っちゃったみたいで、龍斗君が悪戦苦闘してる…


そんな姿さえすごく愛しいよ。


「私がだっこするから大丈夫だよ♪」


「そぉか?ごめんな…」


「全然大丈夫♪行こっ?」


「うん」


え-っ…先に行っちゃうの??


見事に置いていかれた私と美華ちゃん…


まぁいぃや…


美華ちゃんをあやしながらお店に入った


もうすでに席についてメニューを広げてる龍斗君…


相変わらずマイペースだな…


そんなところも全部全部大好きなんだけど…


「あ-!凜ちゃんごめんね-?龍斗に連れて来てって言ったのに…」


「美華がグズったら凜があやしたほうが早いから」


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