眼鏡君は今日も不機嫌
―――――ブァッ!
「あぁっ!」
次の日もあたしはやらかしてしまったわけで。
またいつもと同じ様に本田君は拾ってくれる。
ただ少しだけ違うのは、あたしの気持ち。
昨日会話をしたからなのか、あたしは緊張していない。
「ご、めんね…」
いつも通り謝ると、本田君は口を開いた。
「次こそは気をつけてくださいよ」
「………あっ、はい」
怒っているのかと思ったらなんとも優しい言い方。
「また佐倉か!
いいかげんにしろよ!
本田と佐倉、早く席につきなさい」
先生に怒られ本田君はペコッっと頭をさげた。