また逢う日まで
「あのお嬢はんは風はんの彼女かいな?」


“この人は一体何を言い出すんだぁ!”


「ちっ、違いますよ。この旅館の女将さんです。」


いきなり何を言い出すんだかと言わんばかりに慌てて八雲が首を横に振った。



「さよか。まぁ、どっちでもええんやけどね!」


「そうですね…。っつうか、また壁越えてきたんですか。一体何者ですか?普通ならあんな高い壁なんか飛び越えられませんよ。」



ケラケラ笑って話す薩摩に素朴な疑問を投げかけた。


「ンフフ。秘密どす。女子はミステリアスな方が魅力的と言いますやろ?」


「あなたにそんな魅力的な部分があるとは思えませんけど…。」


そっぽを向いた八雲に薩摩はプクーッと口を膨らました。


「なんやて!?今のは聞き流せんわ!失礼やぁ!」


完全に笑顔から膨れっ面に変わってしまった。



八雲は言い過ぎたと反省しながら頭をボリボリとかいた。
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