キングな世界
「白と黒のキングがいてもお前が居なかったら、むさ苦しいんだよ」
そう言ってあたしの肩に手を置き、な?と顔を傾ける
男の人に免疫の無いあたしには刺激的で勢い良く顔を背けた
黒のキングは頭をポリポリかきながら
「んなに嫌わなくても‥」
黒のキングは壁にもたれてあたしを見つめる
「そういうワケじゃなくて!あたし‥男の人に免疫なくて」
すると黒のキングはへえーと言いながら傍まで来て
「じゃあ俺が免疫つけてやるよ」
息がかかるほど顔を近づけてきた
「ちょっ‥!」
驚いて尻餅をついたあたしを笑いながら引き上げて
「その前にやることあるけどな」
言いながら口角を上げ
勢い良く扉を開けて強引にあたしを連れ出した
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