時計塔の鬼
「なんだ、そのイントネーション……」
この奇妙な話し方の方が気になる。
気に触りでもしたのだろう、黒髪の少女は少しムッとした表情になった。
「これは関西弁。どこも変やないで。うちは大阪出身やしこれが当たり前やねん! それより、あんたうちの質問答えてへんで。黙ってたらわからへんやろ? さっさと答えてぇや」
変な話し方のオンパレード。
まるでマシンガンのようだ。
それに気おされてしまったんだと思う。
「俺は、鬼だ。だから名前なんかはねぇよ」