時計塔の鬼
「そうなんやぁ……」
彼女はポケッとしてた。
“鬼”と聞いて、その反応はどうなのか。
びっくりさせ過ぎたのか?
でも教えろと言ったのはこの女だ。
俺にはどうしようもない。
三分ほどして、フリーズしていた少女は、深く溜め息をつき、スカートのポケットに手を突っ込んだ。
「しゃーないなぁ~」
そしていきなり取り出したのは、球がいくつも連なり、輪になったものだった。
……数珠か?
丸い黒石が並んでいて、所々に思い出したようにポツリと白い石が挟まれている。
重量がありそうなそれは、腰ほどまでの長さだ。
「これで、あんたを祓ったる。覚悟しぃ!」