時計塔の鬼


「秀」


「ん?」


「幸せだよね」



愛する子供たち、大切な友人たち、そして、隣にはいつまでも大好きなあなたの姿。

願わくば、この幸せがいつまでも続きますように。



「ああ……」



秀に優しく肩を抱かれながら、私はそう、心の中で願っていた。






そうして鬼は人間になり、いつまでも幸せに暮らしました。



物語は、いつまでもあなたの胸の中に。



『時計等の鬼』
―2008年1月28日―
完結


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